
試験内容
小型船舶免許 試験内容
1級小型船舶免許の試験は、「学科試験」「実技試験」「身体検査」の3つで構成されています。
1.学科試験
学科試験では、小型船舶操縦者として必要な知識が問われます。
学科試験
試験の基本構成
- 試験時間:合計140分
- 一般学科:70分
- 上級学科:70分
- ※2級免許保持者は上級学科のみ(70分)
試験内容と配点
- 一般科目:3科目計50問(50点)
- 上級科目:2科目計14問(140点)
- うち海図問題:30点(3問)
合格基準
- 各科目で50%以上の正解かつ
- 一般科目で65%(33問)の正解
- 上級科目で65%以上の正解(10問以上) ※1級学科は4問までしか間違えられない
試験の特徴と対策
- 過去問からの出題が多い
- 気象・エンジン関連が重点的に出題
- 2級より難易度が高い
- 全国平均合格率:約80%
- 不合格者の大半は1級学科で落ちる
上級運航Iの内容(8問/80点)
- 海図作図問題
- 気象・海象関連
- 潮汐・潮流表の使用
- 具体的な出題項目:
- 航海計画と時間計算
- 船位測定
- 潮流航法
- 気象・海象知識
- 航海計画と安全対策
上級運航IIの内容(6問/60点)
- 主にエンジン関連:
- 燃料消費と航行距離
- エンジン各部の保守整備
- 故障時の対処法
- 動力伝達系統 ※2級1マイル限定免許保持者は、2級学科と1級学科の両方の受験が必要(一部免除あり) 合格のポイントは1級学科試験対策に重点を置くことです。特に上級運航Iの海図問題と、上級運航IIのエンジン関連問題の対策が重要となります。
基本情報
- 試験時間:70分(1時間10分)
- 出題形式:四肢択一(四択)
- 出題数:50問(合計500点)
- 過去問からの出題率:90%以上
合格基準
- 各科目で50%以上の正解
- 総合成績で65%以上(33問以上)の正解
試験科目と配点
- 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項12問(120点)
- 内容:船長の責任、海のマナー、安全航行、事故対応など
- 交通の方法14問(140点)
- 内容:航法規則、灯火signals、音響信号、特定港内ルールなど
- 運航24問(240点)
- 内容:操縦技術、航海計器、機関知識、気象・海象など
具体的な出題分野
小型船舶操縦者の心得及び遵守事項 (12問)- 陸上交通との違い
- 水域利用の注意
- 漁具等に対する注意
- 事故発生状況
- 船長の役割と責任
- 海のマナー
- 安全な航行
- 事故が起きた時の対応
- 遵守事項
- 免許制度
- 検査及び登録制度
- 環境への配慮
交通の方法(14問)
- 行き会い船の航法
- 追い越し船の航法
- 横切り船の航法衝突を避けるための動作
- 各種船舶の航法
- 安全な速力狭い水道の航法
- 夜間の灯火
- 昼間の形象物
- 音響信号
- 航路における航法
- 特定港内の行事
- 海上交通安全法
- 河川法
運航(24問)
- 小型船舶の操縦特性
- 係留・錨泊・着岸
- 船体安定及びトリム
- 狭い水道における操縦
- 他船の曳航時の操縦
- 航海計器の取扱い
- 沿岸における航法
- 航路標識
- 灯台(灯質)
- 水路図誌
- 海図図式
- 装備品の使用方法
- ロープの取り扱い
- 発港前の点検
- 機関の基礎知識
- 機関の基本操作
- 機関の取扱い
- 運転中の注意事項
- 定期点検項目
- 天気図
- 気 象
- 潮 汐
- 荒天時の操縦
- 事故対策
基本情報
- 試験時間:50分
- 総問題数:40問(400点)
- 過去問出題率:90%以上
合格基準
- 各科目で50%以上の正解
- 総合で65%以上(26問以上)の正解
試験科目と内容
小型船舶操縦者の心得及び遵守事項(12問/120点)
2級学科試験の「心得及び遵守事項」の科目とほぼ同じ内容です。- 水上交通の特性
- 大型船舶の特性、漁船等に対する注意事項、ヨット・水上オートバイの特性
- 漁具等に対する注意
- プレジャーボートの海難事故と事故原因
- 船長の責任、法令遵守
- 船長のマナー、国際信号旗
- 船長の心得
- 事故発生時の処置
- 小型船舶操縦者の遵守事項(船舶職員及び小型船舶操縦者法)
- 小型船舶操縦士免許制度について(船舶職員及び小型船舶操縦者法)
- 小型船舶の検査・登録(船舶安全法、小型船舶の登録等に関する法律)
- 環境保全
-
交通の方法(10問/100点)
- 行き会い船、追い越し船の航法(海上衝突予防法)
- 横切り船の航法、衝突を避ける動作(海上衝突予防法)
- 各種船間の航法(海上衝突予防法)
- 安全な速力、衝突の危険(海上衝突予防法)
- 狭い水道等における航法、視界制限状態における航法(海上衝突予防法)
- 形象物及び信号(海上衝突予防法)
- 河川・湖沼でのルール、水上安全条例、河川航路標識(河川法、水上安全条例等)
- 港内における航法(港則法)
- 雑種船と雑種船以外の航法、港内における制限事項(港則法)
- 海上交通安全法の適用海域、航路における航法(海上交通安全法)
-
運航(18問/180点)
- 水上オートバイ操縦者の心得
- 水上オートバイ操縦時の法定遵守事項
- 水上オートバイの運動特性
- 水上オートバイの構造
- 操縦の基本
- 危険回避、転覆復原の方法
- 荒天時の操縦、トーイング時の注意
- 沿岸・湖川における航法
- 浮標識
- 距離・速力の単位、海図図式(記号)、基準の水面
- 発航前の点検
- 使用後の手入れ、保守
- 機関故障の原因及び対処
- 天気記号
- 天気一般の基礎知識
- 潮汐・潮流
- 事故防止と事故発生時の処置
- 人命救助、救命設備の取り扱い
免除制度について
1級・2級小型船舶操縦士免許保持者の場合
- 免除科目:小型船舶操縦者の心得及び遵守事項(12問)、交通の方法(10問)
- 受験科目:運航(18問)のみ
- 試験時間:20分
- 合格基準:12問以上の正解
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2.実技試験
実技試験では、実際に小型船舶を操縦し、基本的な操船技術や安全確認などが問われます。
実技試験
1級・2級小型船舶免許の実技試験は同一内容です。
1級・2級小型船舶操縦士試験の実技試験は、試験艇を使用して行われています。
実技試験は受験者3名と試験官1名の4名1組が一般的です。
実技試験の時間は、一人あたり、およそ30分です。
基本情報
- 試験形式:4名1組(受験者3名+試験官1名)
- 所要時間:約30分/人
- 合格基準:
- 各科目で60%以上
- 総合で70%以上
試験科目と配点
小型船舶の取扱い:60点 基本操縦:120点 応用操縦:120点 合計:300点試験内容詳細
1. 小型船舶の取扱い
点検項目(各カテゴリーから2項目出題)- 船体・操縦席点検:船体外板、安定状態、浸水確認など8項目
- エンジン点検:バッテリー、燃料系統、オイル類など11項目
- 法定備品点検:救命・消火設備など8項目
- その他の実技項目:機関運転(始動・暖機・停止)
- トラブル対応(1項目):解らん・係留作業
- 航海計器使用(ハンドコンパス)
- 結索(7種類から1問)
2. 基本操縦
- 発進(微速):指示された目標に向かって微速発進を行います。
- 増速(段階的):段階的な増速指示がありますを行います。
- 変針(滑走状態):滑走状態の速度で、指示された目標物に向かっての変針を行います。
- 後進(微速):指示された目標に向かって微速後進を行います。
- 停止
- 蛇行操船(3ブイ使用):50m間隔で設置された3個のブイを使用してブイに接近しすぎないように注意しながらブイとブイの間を蛇行し、蛇行終了後に見通し線上に戻るように操縦します。
3. 応用操縦
- 避航操船:滑走状態の速度で、「行き会い船」の見合いと「横切り船」の見合いの絵(写真)を使って、試験員が指示した見合いの適切な避航操船を行います。
- 人命救助(ブイ使用):ブイを要救助者に見立てて、救助する舷(右舷から救助など)を宣言し、ブイに微速で接近して拾い上げます。1回目の救助に失敗した場合、再救助として2回目までは実施可能です。
- 着岸:右舷着岸か左舷着岸のどちらを行うか宣言し、指示された桟橋の着岸点に着岸します。1回目に着岸に失敗(桟橋に届かないなど)した場合でも、2回目までは実施することができます。
- 離岸:係留ロープを解らん後、後進離岸か前進離岸のどちらを行うか宣言し、離岸します。
実技試験は、3人乗りのシッティングタイプの水上オートバイを使用して、受験者1人に対し試験員1人が同乗して行います。試験時間は概ね15分です。
(注1) 乗艇する前にストレッチなどの準備運動をしておきましょう。
(注2) 実技試験実施概要は一例であり、試験項目の順序は水域の状況等によって変わります。
1 配点と合格基準
小型船舶の取扱い:80点 操 縦:220点 合 計:300点 ※ 合格基準:成績の合計が配点合計の70%以上であること2 受験上の注意事項
(1) 服装は雨や波しぶきで濡れても良いもので、落水時の衝撃に耐えうるものを着用してください。水着の みの着用や裸足、サンダル履きはご遠慮ください(かかとが固定できるものは可)。 (2) 気象、海象等の影響により、試験を安全に実施できないと判断した場合は、試験を中止することがあり ます。 (3) 貴重品類の管理には十分にご注意ください。紛失や盗難についての責任は試験機関では負いかねます。3実技試験中の注意事項
(1) 指示された項目が終了したら、その都度、試験員に知らせてください。 (2) 試験員からの指示や質問が聞き取れない場合には、遠慮なく聞き返してください。 (3) 小型船舶の取扱いに関する試験には時間制限(時間は下記実技試験の概要参照)があります。実施途中で あっても打ち切ることがあります。 (4) 操縦中は、他船の動静や水面の状況等にも十分注意し、安全走行に努めてください。 (5) 操縦中に試験員が肩を叩いた場合は、速やかに停止してください。 (6) 安全を確保するため、試験員が緊急エンジン停止スイッチを作動させることがあります。 (7) 試験中に発生した受験者の事故について、その原因が受験者ご本人の操縦又は過失に起因する場合は、 試験機関は一切その責任を負いません。当該事項にご同意いただけない場合は、受験していただくことが できません。4速力について
(1) 「中速」とは、滑走状態を保つことができる程度の速力(概ね25~40km/hの範囲内)です。ただし、機種 によって若干の示度差がありますので、使用する機種の数値範囲については、試験員の指示に従ってくだ さい。 (2) 「停止」とは、最低速(スロットルオフで、わずかに前進する程度の速力)の状態をいいます。5慣熟走行について
操縦の試験を開始する前に、操縦装置や速度の感覚を確認する時間があります(この間は採点の対象とはなり ません)。試験員の指示により、低速又は中速で走行したり、ハンドルを左右に切ったり旋回することによって、 操縦装置の感触や速度の感覚をつかんでください。6実技試験の概要
(1) 小型船舶の取扱い
1) 発航前の点検:陸上で水上オートバイを使用して、指示された箇所についての点検を行います。エンジ ン、法定備品・法定書類、艇体から、2箇所ずつ点検箇所を選択して指示します。(点検箇所は裏面参 照)(2分) 2) 結索:もやい結び、巻き結び、一重つなぎ、クリート止めから1つ選択して指示します。 (30秒) 3) 機関運転:エンジンの始動・停止を行います。始動は、緊急エンジン停止コードを装着し、シフトを備 えている場合はリバースに入れ、同乗者や周囲の安全を確認してから行います。 (各30秒)(2) 操 縦
1) 安全確認:走行中は、常に適切な見張りを行うようにしましょう。発進や停止、単旋回、危険回避など、 今までの状態とは異なる動作をとる前には、十分に周囲の安全確認を行ってください。ただし、コース走行 の8の字旋回とスラロームを行っている間を除きます。 2) コース走行:コース走行は、概ね下図に示す間隔で設置したブイを使用して、コース1、コース2の順に 基準コースを走行します。 ◎ コース走行では次のことに注意してください。 ⅰ) コース走行では、危険回避用ブイ(約5メートルの間隔で並んだ2つのブイ)の横を、発進位置及び 停止位置とします。発進は危険回避用ブイの左右どちら側からでもかまいません。 ⅱ) コース走行は裏面の実施概要に示した基準コースに沿って中速で行ってください。旋回時には旋回半 径等を考慮し、中速の範囲内で速力を調整してください。 ⅲ) コース走行に失敗すると再試験となります。コースを間違えた場合、ブイに衝突した場合、同乗者を 含む乗艇者が落水した場合、指定された速力で走行できなかった場合、基準コースを大きく逸脱した場 合、危険回避の方法が適切でない場合はコース走行失敗と見なします。コース1 (①発進 → ②直進 → ③単旋回 → ④危険回避 → ⑤単旋回 → ⑥停止)
① 発進:目視により周囲及び同乗者の安全を確認した後、発進します。 ② 直進:ブイ列と平行に中速で直進します。 ③ 単旋回:旋回方向の安全を確認した後、一番外側のブイから10メートル程度離して中速で旋回します。 ④ 危険回避:③の単旋回終了後、ブイと平行に走行し、4つ目 のブイあたりで外側の危険回避用ブイに向かいます。内側のブ イの手前付近で素早く旋回方向の安全確認をし、ハンドルを切 ると同時に加速しながら2つのブイ間を通過します。 この回避動作は、直前に迫った障害物を、加速することによ り急旋回して避ける方法です。回避の際に加速することが重要 なポイントとなりますが、過剰な加速によって振り落とされた り転覆することのないように、速力を調整しましょう。自身や 同乗者の安全に対する配慮を怠ってはなりません。 ⑤ 単旋回:危険回避の後、もう一度一番外側のブイで単旋回を行います。 ⑥ 停止:後方の安全を確認した後、停止します。コース2 (①発進 → ②8の字旋回 → ③スラローム → ④停止)
① 発進:目視により周囲及び同乗者の安全を確認した後、発進します。 ② 8の字旋回:等間隔に並んだ4つのブイを使って、中速による8の字旋回を行います。ブイからの距離は 概ね10メートル以内で、4つのブイの中心を通過して、8の字を描くように操縦し、左右の旋回径が等しく なるようにします。 ③ スラローム:等間隔に並んだ4つのブイを使って、中速によるスラローム走行を行います。8の字旋回の 最後の旋回を行っている状態からそのまま連続して(発進・停止位置には戻らずに)開始します。ブイからの 横間隔は約2~3メートルで、ブイとブイの中間を通り抜けるようにリズミカルに操縦します。 ④ 停止:後方の安全を確認した後、停止します。 3) 人命救助:走行中に要救助者を発見したという想定で、要救助者に見立てたブイを使用して人命救助を行 います。試験員がブイの位置を知らせますので、救助に向かってください。救助は左右どちらの舷からでも かまいませんが、ブイの収容は操縦者が行ってください。必要に応じてエンジンを停止したり、後進を使用 してもかまいません。 救助に失敗した場合は、直ちに再救助に向かってください。ブイを見失った場合や、ブイを行き過ぎてし まった場合、あるいはブイに激しく接触した場合は救助失敗と見なします。発航前の点検箇所一覧
| エンジン | 法定備品・法定書類 | 艇 体 |
| 1 ビルジ 2 燃料油量 3 燃料タンクキャップ 4 燃料コック 5 水分離器 6 エンジンオイル 7 バッテリー 8 緊急エンジン停止コード 9 冷却水量 | 1 ライフジャケット(救命胴衣) 2 笛(音響信号器具) 3 信号紅炎 4 係船ロープ 5 船舶検査証書 6 船舶検査手帳 7 船舶検査済票及び船舶番号 | 1 ハ ル 2 シート・ハッチ 3 ハンドルバー 4 スロットル 5 シフト 6 ジェットインテーク 7 ジェットノズル 8 ドレンプラグ |
JACSボートライセンススクールの実技試験対策
試験と同じ水域で実技講習!
本番と同じ環境で練習できるから、自信を持って試験に臨めます。
実際の試験コースを使って、本番さながらの緊張感の中、実践的な練習を行います。
経験豊富なインストラクターによる、マンツーマン指導!
あなたのレベルに合わせて、丁寧に指導します。
苦手なポイントは、できるまで何度でも繰り返し練習できます。
充実した設備で、快適な講習環境!
最新の設備を備えた船艇で、快適に講習を受けられます。
東京パワーボートセンターは、シャワー、冷暖房、更衣室、ウォシュレットトイレを完備しています。
3.身体検査(1級、2級、特殊共通)
身体検査では、小型船舶操縦者として必要な身体的条件を満たしているかを検査します。
検査項目
- 視力: 両眼とも0.5以上(矯正可)。一眼の視力が0.5未満の場合は、他眼の視力が0.5以上であり、かつ視野が左右150度以上であること。
- 色覚: 夜間において船舶の灯火の色を識別できること(灯火の色が識別できない場合は、日出から日没までの間において航路標識の彩色を識別できれば、航行する時間帯が限定された免許が取得できます)(色覚補正メガネの使用可)。
- 聴力: 5メートル以上の距離で話声語(普通の大きさの声音)の弁別ができること(補聴器の使用可)。
- 疾病および身体機能の障害: 小型船舶操縦者の業務に支障をきたさないと認められること。
JACSボートライセンススクールの身体検査サポート
身体検査について不安な方は、事前にJACSボートライセンススクールまでご相談ください。
専門スタッフが、詳しくご説明し、個別にアドバイスいたします。
